デスク上での仕事を終え、片づけている途中…までは覚えている。その後が思い出せない。気がついたら朝だった。いつも通りベットで寝ていた。しかし思い出せない。ベットで寝ていた覚えはないのに…この基地の内部は、機体等の格納庫、作戦室、そして各自の部屋だ。自分は作戦室の本棚を片づけていた。なのになぜ…?疑問はやはり疑問しか生まなかった。
気にすることはないかと思い、基本的な朝の身支度は住ませて作戦室に入る。というより今の時間は食堂と言ってもいい。「書類仕事お疲れ。俺のもやってくれた?」昨日ついでにやってあげた。ナハルは戦闘能力はいいが書類処理能力はないからな。副隊長なのに…。「ああ、やったよ。お前に任せると余計時間がかかりそうな仕事だった。」「わりぃわりぃ、こういうの苦手なんでな。」お互い笑い合う。自分の席に着き、食事をとっていると、隣から「隊長、コーヒーはいかがですかぁ?」と聞かれたので「ああ、もらおうかな。」と声の聞こえた方を振り向いた。振り向いた瞬間、驚いて吹きそうになった。「…リナだよな…なにやってんだ…?」「決まってるじゃないですか。仕事よ。」どうみてもメイド嬢にしか見えなかった。アラスカの短い夏が始まる。
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