2009年10月10日土曜日

機動戦士ガンダム〜雪原の兎たち〜 6 階級章に込められた責任

「この内容じゃさっきの戦いを見据えていたようじゃないか…」手紙にはジョセフたちを送った日が軍の引退日であった事、これから行く部隊のこと、周辺の地形について、そして一番驚いたのは隊長を継いでほしいというものだった。そして最後には"私は引退日を迎えることはできないだろう。私がすでにこの世になき者ならば我が志は君たちに託した"と書いてあった。そうだ、この戦いはたくさんの犠牲の上で成り立っているではないか。自分はいつ死ぬかわからない。それが戦争ならなおさらだ。しかし、生きる希望もある。そして残された自分たちもまた責任がある。この中尉の階級章がその責任だろう。
「ナハル、言いたいことはわかるな?」ジョセフは問いを投げかけた。「もちろん。その隊長を継ぐんだろ。」「ああ、もちろんだ。俺たちには果たさなければならない責任があるからな。」「話はまとまったようだね。今日はもう遅いからここでゆっくりしてきなさい。明日、作戦任務を話そう。」「ありがとうございます。」
貸してもらった部屋はいい部屋だった。暖房もしっかりしている。いよいよ明日か…まさか最初から隊長とは…隊員はどんな人なのだろう…と考えているうちに眠りに落ちたようだ…。

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