戦闘は早くも終局にむかっていた。ジョセフの使った大型ライフル「氷牙」の放った一撃で戦艦の指令塔は崩れ、弾幕も減り、作戦通り「突撃」した。ジョセフもすぐに後を追う。
戦艦内部は意外にもすっきりしていた。
「この戦艦ってMS乗せてなかったみたいね。お気の毒に…」
リナの言うとおりだった。普通戦艦にはMSが搭載されていることがほとんどだ。ナハルも疑問に思っていた。
「MSが積んでないって事はもしかしたら来る前に戦いがあってやられたが、そのまま来たってのもあるな。よっぽどの執念があったのか…?」
謎は深まるばかりだった。
調査していると、MSが格納してある所になにか白いMSの頭部らしき物があった。見たときは少々驚いたが持っていく事にした。連邦のMSについてなにかわかるかもしれないからだ。ほかの箇所も調査したが人はいなく、またMSの部品もなかった。MS頭部だけあるというのは何を意味しているのだろうか?
調査を終えたものの、見つけたのは白いMSの頭部だけだった。しかし、リナによるとこのあたりは武器の補充などで来る補給部隊は三週間に一度。前回来たのが3日前と言うからしばらくは来ない。気がついたら雨がやんでいた。
0 件のコメント:
コメントを投稿