あの輸送機もじきに襲撃を受けて墜落するだろう。しかし、彼らは生き延びる、絶対。「後は任せた…新隊長…」その時、カルスは炎に包まれた。この日が事実、定年で引退する日だった事を誰にも知らせずに…
ジョセフとナハルは無人と化したガウの格納庫にいた。その奥に託されたその機体はいた。それも2機。
「この機体はなんだ?一度も見たことがないな」
「ザクでもないし、この間できたグフでもない。それに機体が今までと違うということは…?」
「とりあえず乗って脱出しないと…」
「そうだよな。まずは脱出してから…てナハルは操縦できるのか?」
「できて当たり前だろ!こう見えて士官学校ではトップ3だったんだからな」
正直、驚いた。それはともかく早くここから出ないと…と思った時だった。ガウが揺れたのだ。「まずいな、もう来ているのか…よし、こっちはいける。ナハルそっちは?」「こっちも終わった、いつでも!」「よし!機体番号は…」その時見た番号は明らかに新機体番号であった。MS-09SR、マニュアルの最後の部分にドム雪原仕様と書いてあり、SRの意味が何となくわかった気がする。「ドム・スノーラビット、出撃!」熱核のエンジン音が周囲を揺るがす!
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